化粧品成分の「○○剤」の解説

化粧品成分の「○○剤」の解説です。
◆泡安定剤
泡立てた泡を長持ちさせるために配合されます。
◆安定化剤
製品に配合される物質の性質を保つための原料で、
時には酸化し易い物質を保護する安定剤としても配合されます。
◆エステル
アルコールと酸より水を分離・縮合することで得られる化合物の総称です。
◆エモリエント剤
お肌の角質層を軟化させるために配合され、
別名:皮膚柔軟剤とも呼ばれています。
◆界面活性剤
陽イオン、陰イオン、両イオン、非イオンのこれらに分類される
親油基の性質による合成のものと、天然のものとがあり、
油と水を溶解するために配合されます。
◆加脂肪剤
脂気を増やすためや、肌の柔軟性を高えるためにも配合され、
別名:加脂剤とも呼ばれています。
◆可塑剤
造形後の形を保持させるための物質で、
化粧品にはネイルエナメルに柔軟性を出すために配合されます。
溶剤としての役割もあります。
◆滑剤
スベスベ感を与えるために配合され、別名:滑沢剤とも呼ばれています。
◆可溶化剤
水などの溶媒に溶けない性質を持つ原料を溶かすための薬品で、
ノニオン活性剤が用いられます。
◆還元剤
酸素を失わせるか、あるいは水素を加える薬品で酸化防止剤でもあり、
この逆になると酸化剤となります。
◆緩衝剤
例えばクエン酸は配合量次第でpHが変化しますが、
クエン酸Naを添加することでpHに大きな変化は見られなくなります。
この場合はpH緩衝剤となります。
◆感触改良剤
製品の感触をよくするために配合されます。
また油性クリームの脂気を減少させたり、粘りを与える等の役割もあります。
◆顔料
着色料として配合されます。
◆基剤
製品の形状を決定づけるために用いられる原料で、
例えばジェル状、クリーム状等、形状を決める役割があり、
基材や主原料とも呼ばれ以下のように分類されます。
・油性基剤
・水性基剤
・高分子基剤
・界面活性剤(乳化剤)
・粉体基剤
◆希釈剤
濃度を薄めて液体中に均一に成分が混ざるようにするために配合されます。
◆起泡剤
泡立ちをよくするために配合されます。
◆吸着剤
水溶液中に含まれる濁り成分を吸着し透明な水溶液にするために配合されます。
また香水を吸着することで発香剤にする作用もあります。
◆キレート剤
金属イオン封鎖剤として配合されます。
◆金属イオン封鎖剤
製品の性質を阻害・変質の原因となる金属イオンを封鎖するために使用される薬品で、
エデト酸塩が広く知られており、別名:キレート剤とも呼ばれています。
◆保湿剤
化粧品の水分蒸発を防ぎつつ、
肌表面の水分調節をすることで肌と髪の毛に潤いと
しっとり感を与えるために使用されます。
◆香料
・天然香料
天然香料食品衛生法に基づき香料として使用を認められている
天然香料基原物質リストに載っている動植物原料612品目の
いずれかから抽出される成分が天然香料です。
・合成香料
意図的に香気付加を目的として使用される成分が合成香料です。
化粧品の香料として用いる場合には
定められた規定に則った使用法に限り使用を認められています。
合成香料で現在許可されている物質は2500品目以上あります。

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