化粧品成分における加水分解

化粧品成分における加水分解とは、
化合物が水に反応を起こすことでされる分解反応のことで、
加水分解は別名:加水解離とも呼ばれており手法は様々あります。
化粧品成分を調べていると「加水分解」という言葉をよく目にします。
またオーガニックコスメ等に使用される成分も加水分解されたものが少なくありません。
そこで加水分解についてですが、
「分解」という言葉がつくので「水で分解する」と思われがちですが、
正確には「水で分解」しているのではなく「水に反応」しているだけです。
加水分解の手法は色々あるので一例を挙げると、
アルカリ、酸、酵母等を用いて化合物と水とを反応させることで分解します。
これが化粧品成分である場合、
主に天然のタンパク質(小麦タンパクなど)に使用される反応で、
天然のタンパク質を加水分解することで天然由来でありながら
界面活性剤の作用を与えることができます。
そのため天然由来であるにもかかわらず
「水溶性合成ポリマー」のような名称が付けられることがあるのです。
さてこうなってくると加水分解された天然のタンパク質は、
◆天然由来だから肌に優しい
◆ポリマー系界面活性剤だから出来れば避けたい
こうした考えに分かれると思います。
ですが良く考えてみれば人体はタンパク質を食した時、
加水分解することで吸収しているものです。
このように考えれば加水分解そのものが悪いというのではなく、
どの手法による加水分解がされたのか。という方が大事になってきます。

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