化粧品に使用される成分「PCA-Na」は、
「dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液」と呼ばれる水溶液のことです。
そしてピロリドンカルボン酸というのは
「PCA」別名:dl-ピロリドンカルボン酸 や L-ピロリドンカルボン酸
このように呼ばれています。
角質層に豊富に含有されているNMF(自然保湿因子)の一つで、
水に溶けやすい白色をした結晶あるいは結晶性の粉末です。
ピロリドンカルボン酸は
◆「酸」の場合…吸湿性ナシ
◆「ナトリウム塩」の場合…保湿性に非常に優れている
このような特徴があり、
ナトリウム塩になるとプロピレングリコールよりも保湿性に優れています。
更に肌や髪の毛の水分保持をすると共に柔軟性も与えることができる成分で、
大豆などの他野菜類にも含まれていますが化粧品成分として使用する場合、
グルタミン酸を化学処理し合成したものが
・保湿剤
・湿潤剤
・保水剤
・ヘアコンディショニング剤
・アミノ酸誘導体
これらの目的で基礎化粧品や歯磨き、医薬品などで使用されます。
更に他の保湿成分と共に配合することで、より保湿効果を高めることができ、
目や肌に対して低刺激な成分でもあります。
ちなみに「ピロリドンカルボン酸」に関する成分は他にも
◆PCAエチル
別名:dl-ピロリドンカルボン酸エチル
目的:皮膚コンディショニング剤
◆PCA-K
別名:dl-ピロリドンカルボン酸カリウム
目的:保湿剤
◆PCA-TEA
別名:DL-ピロリドンカルボン酸トリエタノールアミン
目的:保湿・湿潤剤
◆PCA-Naアラントイン
別名:DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム・アラントイン
目的:ヘアコンディショニング剤、保水剤、皮膚コンディショニング剤、保湿剤
◆PCAラウリル
別名:L-ピロリドンカルボン酸ラウリル
目的:皮膚コンディショニング剤、合成界面活性剤
◆PCAイソステアリン酸グリセレス-25
別名:ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル
目的:皮膚コンディショニング剤、合成界面活性剤、乳化剤
◆PCAイソステアリン酸PEG-40水添ヒマシ油
別名:ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
目的:皮膚コンディショニング剤、合成界面活性剤、乳化剤
◆PCAオレイン酸グリセリル
別名:ピログルタミン酸オレイン酸グリセリル
目的:皮膚コンディショニング剤、合成界面活性剤、保湿剤
これらがります。
【総評】
PCA-Na肌に対して低刺激なので安心して使える成分であると言えます。