化粧品に使用される成分「乳酸セチル」は、
乳酸とセチルアルコールとの反応により得られるエステル化合物で、
ロウ状の個体で白色をしたエステル類のひとつです。
乳酸セチルの「乳酸」は人の皮膚の自然保湿因子のひとつであり、
そのエステルであることから人体や肌への毒性はなく低刺激です。
化粧品成分としては
・潤滑作用と柔軟作用に優れたエモリエント剤
等の目的で配合されることで肌や髪の毛の触り心地をよくすると共に、
融点が人の体温付近であることから
・乳液
・口紅
・メイクアップ化粧品
・頭髪用化粧品
・各種クリーム
等、色々な製品に使用されています。
他にも乳酸セチルは
けい皮吸収促進成分や、軟膏の感触改良剤としても使用される等、
化粧品のみならず各種薬剤でも使用されています。
【総評】
乳酸セチルは肌に対して低刺激なので特に心配のない成分だと思います。
乳酸そのものが肌に存在している自然保湿因子の成分で、そのエステルということで刺激や毒性は低いとされています。