化粧品の成分 乳酸ミリスチル について

化粧品に使用される成分「乳酸ミリスチル」は、
ヤシ油の高圧還元で得た後に分別蒸留することで得られる
炭素数14のミリスチルアルコールと乳酸とを反応させることで得られる
エステル化合物です。
乳酸ミリスチルは無色から微黄色をしたロウ状の固体あるいは油状をしており、
肌に対し
・潤滑性
・エモリエント性
・耐水性
これらを与えることで製品ののびをよくしたり、
肌や髪の毛に対し感触をよくするとして
・エモリエント剤
・油剤
これらの目的で化粧品に配合されています。
また鉱物油(流動パラフィンなど)や動物油を使用した場合、
ベタつき等の脂っぽさが気になるものですが
乳酸ミリスチルはそんなオイリー感を軽減させる性質もあります。
更に融点が人の体温付近であり、
肌や髪の毛に光沢や好感触を与えることから、
各種クリーム、シャンプー、口紅等の基剤としても用いられています。

【総評】
乳酸ミリスチルは肌の自然保湿因子のひとつとされる乳酸を含んでいるので、肌に対して毒性や刺激性などの心配はないと思います。

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