化粧品の成分 グリセリン について

化粧品に使用される成分「グリセリン」は多価アルコールの一種で、
少量ながら皮脂肪膜の分解により生成される天然の皮膚成分であり、
保湿剤の中では最も古くから使われ現在も各種化粧品に配合されています。
グリセリンには優れた吸湿性がある他、
化粧品成分としては
・保湿剤
・湿潤剤
・柔軟剤
・変性剤
・粘度低下剤
・保護剤
等、様々な目的で使用されています。
主に保湿剤としての役割が大きく製品の粘度や硬さを
長期間一定に保つために配合されています。
また肌に潤いとしっとり感を与えたり、
製品の滑りや伸びをよくするためにも使われますが、
かといって使用量を多くしてしまうと肌に必要な水分まで吸収してしまい、
その結果、肌荒れの原因になることがあるため要注意です。
ちなみにグリセリンはヒアルロン酸ナトリウムの併用により
角質柔軟効果と水分保持力が共にアップすることが知られています。
◆グリセリンを脱水縮合すると「ポリグリセリン」を得られ、
これは粘性のある液体で重合度が大きくなることで流動性を失います。
化粧品成分としてはグリセリン同様、保湿剤等となります。
◆グリセリンとイソステアリルアルコールのモノエーテルが
「イソステアリルグリセリル」別名:イソステアリルグリセリルエーテルとなり、
エモリエント剤等として使用されます。
◆グリセリンとアリルアルコールのモノエーテルが
「グリセリルアリル」別名:グリセリル-α-モノアリルエーテルとなり、
保湿剤、皮膚保護剤、湿潤剤として使用されます。
◆グリセリンとイソフタル酸との縮合物をヒマシ油脂肪酸にて変性すると
「アルキッド-2」別名:イソフタル酸系アルキッド樹脂となり、
主に皮膚コンディショニング剤や皮膜形成剤として使用されます。
◆グリセリンへ酸化プロピレンが付加重合されると
「ポリオキシプロピレングリセリルエーテルリン酸」となり、
合成界面活性剤、洗浄剤として使用されます。
【関連表示名称】
PPG-3グリセリル
PPG-6グリセリル
PPG-8グリセリル
PPG-9グリセリル
PPG-10グリセリル
PPG-16グリセリルエーテル
PPG-24グリセリル
PPG-27グリセリル
PPG-50グリセリル
PPG-55グリセリル
PPG-67グリセリル
PPG-70グリセリル
等があります。
——————- 追加分 ——————-
【製品】
・ホワイトプロテクトC パウダリーファウンデイション
・天使の美肌水 尿素化粧水
・カンパニー ド プロバンス シャワージェル メディテラニアン
・ラ カンパニー ド プロバンス マルセイユ リキッドソープ
・スキンアイスランド アークティック フェイスミスト
・キスミー スキンイミテーション くすみ消しベースUV
【グリセリンのまとめ】
グリセリンフリー?グリセリンはお肌に悪い??
ナチュラルコスメの成分辞典 グリセリン
【コスパ美肌水】 グリセリン化粧水とは!乾燥肌に保湿力抜群♪
化粧品成分「グリセリンとは?」
【総評】
グリセリンってほとんどの化粧品に使われている成分で、昔から長年使われ続けてきた成分なので毒性の心配はありません。
但し極端に安い製品で植物性のグリセリンが使われている時は注意した方がよくて、植物性グリセリンを選ぶ時はできるだけ高純度の物を!

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