化粧品に使用される成分「リン酸」は生体系保湿成分のひとつで、
本来は無色透明で粘稠性の液体としていますが
現在市販されている物は85%程の水溶液となります。
リン酸は塩の形をして動植物体内に存在し、
遊離という状態で天然には存在していない成分です。
また核酸を構成する成分となっているリン酸は、
生体の維持成長や代謝に必須とされる成分であることから、
生物体内において非常に重要な役割を持つ成分であることが知られています。
そんなリン酸の化粧品成分としては、
・酸化防止助剤
・保湿剤
・pH調整剤
・洗浄剤
等の目的で化粧水、クリーム類、洗口料等に配合されています。
ちなみにこのリン酸に関する成分には他にも
◆ヘキシルデシルリン酸アルギニン
別名:2-ヘキシルデシルリン酸アルギニン
目的:合成界面活性剤、洗浄剤
◆(C12-16)パレス-6リン酸
別名:ポリオキシエチレンアルキル(12~16)エーテルリン酸
別名:ポリオキシエチレンアルキル(12~16)エーテルリン酸(6E.O.)
目的:合成界面活性剤、洗浄剤、乳化剤
◆ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム
別名:ノノキシノール-6リン酸Na
別名:ノノキシノール-9リン酸Na
目的:洗浄剤、界面活性助剤
◆ステアレス-2リン酸
別名:ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸
目的:合成界面活性剤、洗浄剤
◆リン酸2Na
別名:無水リン酸一水素ナトリウム
別名:リン酸一水素ナトリウム
別名:リン酸水素二ナトリウム
目的:緩衝剤、pH調整剤、媒染剤、腐食防止剤
◆リン酸3Na
別名:リン酸三ナトリウム
別名:無水リン酸三ナトリウム
目的:分散剤、pH調整剤
◆ラウリルリン酸
目的:合成界面活性剤、乳化剤
◆ラウリルリン酸Na
別名:ラウリルリン酸ナトリウム(1)
目的:合成界面活性剤、洗浄剤、乳化剤
◆ラウリルリン酸2Na
別名:ラウリルリン酸ナトリウム(2)
目的:乳化剤、合成界面活性剤、洗浄剤
◆リン酸二アンモニウム
別名:リン酸一水素アンモニウム
別名:リン酸水素二アンモニウム
目的:緩衝剤、腐蝕防止剤、口腔ケア剤
◆リン酸アンモニウム
別名:リン酸二水素アンモニウム
目的:緩衝剤、pH調整剤、口腔ケア剤
◆リン酸2K
別名:リン酸水素二カリウム
目的:腐蝕防止剤、pH調整剤
◆リン酸3K
別名:リン酸三カリウム
目的:pH調整剤、歯磨き基剤
◆リン酸3Ca
別名:リン酸三カルシウム
目的:研磨・スクラブ剤、不透明化剤、口腔ケア剤
◆リン酸ジグリセリル2Na
別名:リン酸ジグリセリル二ナトリウム
目的:皮膚コンディショニング剤、保湿剤
◆リン酸ジセチル
目的:合成界面活性剤、乳化剤
◆リン酸ジセチルAl
別名:リン酸ジセチルアルミニウム
目的:乳化安定剤、ゲル化剤
◆リン酸トリオレイル
目的:可塑剤、顔科分散剤、保護剤
◆リン酸トリステアリル
目的:可塑剤
◆リン酸トリセチル
別名:リン酸リパルミチル
目的:可塑剤
◆リン酸K
別名:リン酸二水素カリウム
目的:pH調整剤
◆リン酸Ca
別名:リン酸二水素カルシウム
目的:研磨・スクラブ剤、緩衝剤、増量剤、口腔ケア剤
◆リン酸Na
別名:リン酸二水素ナトリウム
別名:リン酸二水素ナトリウム(一水塩)
目的:緩衝剤
◆リン酸ピリドキサール
目的:皮膚コンディショニング剤、ビタミン類、保湿剤
◆リン酸3Mg
別名:リン酸マグネシウム
目的:充填剤、不透明化剤、増量剤
◆リン酸ステアリル
目的:不明
◆リン酸セチル
別名:リン酸モノセチル
目的:合成界面活性剤、乳化剤
◆リン酸ミリスチル
目的:合成界面活性剤、乳化剤
◆アルキル(C11,13,15)リン酸K
別名:アルキル(11,13,15)リン酸カリウム液
目的:乳化剤、洗浄剤
等があります。