化粧品の成分 乳酸 について

化粧品に使用される成分「乳酸」は腐敗乳中に存在する有機酸で、
発酵法あるいは合成法で作られるAHA(アルファヒドロキシン酸)の一種で、
生体系保湿成分のひとつです。
乳酸は無色から淡黄色をした粘性の液体で、
どれだけの量を配合するかにより肌への作用に大差が出ます。
◆配合量が少ない場合
角質の柔軟成分の目的で保湿柔軟化粧品に配合される他、
・収れん剤
・pH調整剤
・殺菌剤
・繁殖防止
・腐敗剤
等の目的で化粧品に配合されます。
◆配合量が多い場合
角質の剥離剤の目的で毛穴ケアやピーリング製品に配合されます。
その他、
基礎化粧品、頭髪用化粧品、脱毛剤等にも配合されています。
ちなみに乳酸も保湿成分として化粧品に配合されますが、
同じく保湿成分となる乳酸ナトリウムとは
肌への作用が全く異なるため要注意です。
但し乳酸は肌への刺激が強く、アレルギー報告もあることから
配合量も含めて安全性への考慮も必要とされます。
他にも乳酸に関する成分には、
◆乳酸アルキル(C12,13)
目的:油剤、エモリエント剤
◆乳酸Al
別名:乳酸アルミニウム
目的:緩衝剤、収れん剤、消臭剤
◆乳酸オクチルドデシル
目的:油剤、エモリエント剤
◆乳酸Ca
別名:乳酸カルシウム
目的:収れん剤、皮膚剥離剤
◆乳酸ラウリル
目的:香料、エモリエント剤
◆ラクトイルメチルシラノールエラスチネート
別名:メチルシラノール・乳酸・加水分解エラスチン縮合液
目的:保湿剤、肌荒れ防止剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアコンディショニング剤
これらもあります。

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