化粧品の成分 ヒマシ油 について

化粧品に使用される成分「ヒマシ油」は、
トウマゴ(トウダイグサ科植物)の種子の皮を剥がして
圧搾することで得ることができる無色から淡黄色をした粘性の液状の油脂です。
ヒマシ油は85~95%含まれているリシノール酸が主成分で、
化粧品成分としては
・油剤
・保護剤
等の目的で
・化粧水
・マニキュア
・アロマテラピー用キャリアオイル
等、様々な製品に配合されるヒマシ油は柔軟効果が高く、
肌表面に保護膜を生成し肌を乾燥から守る働きもあります。
また唇の粘膜との親和性に優れているため
伸びと密着性を向上させるため口紅にも配合されている他、
界面活性剤の原料としても用いられています。
ちなみにヒマシ油はアレルギー報告がある成分の一つです。
他にも
◆酵母処理ヒマシ油
別名:パン酵母処理ヒマシ油
目的:保護剤
説明:ヒマシ油をパン酵母で処理したもの
◆ヒマシ脂肪酸Na
別名:ヒマシ油脂肪酸ナトリウム液(30%)
目的:石けん、洗浄剤、乳化剤
説明:ヒマシ油から得ることができる脂肪酸のナトリウム塩
◆ヒマシ脂肪酸PPG-5.5
別名:ヒマシ油脂肪酸ポリプロピレングリコール(5.5P.O.)
目的:合成ポリマー、油剤、保湿・湿潤剤、皮膚コンディショニング剤(未分類)
説明:ヒマシ油から得ることができる脂肪酸に酸化プロピレンを付加したもの
◆ヒマシ脂肪酸メチル
目的:エモリエント剤
説明:ヒマシ油より得ることができる脂肪酸のメチルエステル
◆硫酸化ヒマシ油
目的:洗浄剤、合成界面活性剤、洗浄剤
説明:ヒマシ油を硫酸化したものを水酸化ナトリウムで中和したもの
等があります。

【総評】
ヒマシ油は人によってアレルギー報告がある成分だから、基礎化粧品だけでなく口紅にも含まれているため要注意です。

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