化粧品の成分 混合植物抽出液 について

化粧品に使用される成分
「混合植物抽出液」と「混合植物抽出末」と呼ばれるものには、
次のようなものがあります。
◆混合植物抽出液
・セイヨウノコギリソウエキス
別名:ヤロウエキス
目的:芳香性エキス、保湿性
説明:常緑多年草「セイヨウノコギリソウ」(キク科植物)の全草より抽出され、
シネオール等が成分で
・抗男性ホルモン作用、抗菌作用、抗酸化作用、収れん作用、抗炎症作用
等様々な作用があるエキスです。
・セイヨウヤドリギエキス
目的:保湿性、収れん性
説明:植物エキスのひとつで低木セイヨウヤドリギの葉や枝から抽出精製され、
化粧品成分としては保湿剤として各種化粧品に配合されています。
・ホップエキス
目的:香味料、保湿性、収れん性
説明:ホップ(アサ科)より抽出されタンニン、イソフムロンなどを含有し、
保湿、抗酸化作用、抗菌作用、育毛剤、抗炎症作用、収れん作用など、
実に様々な作用があることから育毛剤、アンチエイジング関連の商品等
広く用いられている他、香料としても使われることもあります。
・マロニエエキス
別名:油溶性マロニエエキス、マロニエエキス・シトステロール・大豆リン脂質混合物 など
目的:保湿性、洗浄性
説明:セイヨウトチノキとも呼ばれるアマニエの葉や果実から抽出され、
フラボノイド配糖体やサポニンなど抗酸化成分、殺菌成分を含み、
収れん作用、血行促進作用、抗酸化作用等があることから、
スリミングジェル、ヘアケア製品など様々な製品に使用されています。
・スギナエキス
目的:保湿性、消炎性、収れん性
説明:スギナより抽出されるエキスでビタミンCやサポニンなどを含み、
保湿作用、消炎作用、収れん作用などがあり化粧品には保湿成分として
乳液、入浴剤、ヘアケア製品等に用いられています。
中でもアトピー、湿疹、ニキビ等に効果的な成分です。
・センブリエキス
目的:保湿性、発毛促進性
説明:育毛剤で最も多く用いられている成分で、
育毛剤の医薬品として初となる承認を受けた成分でもあります。
・タチジャコウソウエキス
別名:タチジャコウソウ(タイム)
目的:芳香性エキス、香料
説明:香辛料として負くるから用いられてきたこの成分には、
肌に対しひきしめ効果や抗菌作用などがあることから、
シャンプー、リンス、石けん、デオドラント製品、スキンクリームなど
様々な製品に使用されています。
・ベニバナエキス
別名:ベニバナ花エキス
目的:湿性、抗炎性
・サトウカエデ樹液
目的:保湿性
説明:皮膚の水分を保ったり角質を柔軟化させるために各種化粧品へ配合されています。
・サトウキビエキス
目的:保湿
説明:サトウキビ(イネ科植物)から抽出されグリコール酸を含有するエキスで、
化粧品には角質柔軟、ピーリングを目的とする製品に配合されています。
・ビルベリーエキス
目的:保湿性、酸化防止性
説明:ビルベリーの果実から抽出されるエキスで、
抗酸化作用、保湿効果、角質柔軟化効果等の目的で化粧品に配合されます。
・ヨーロッパシラカバエキス
別名:シラカバエキス、バーチエキス、油溶性シラカバエキス、シラカバ葉エキス
シラカバ樹皮エキス、ヨーロッパシラカバ樹皮エキス など
目的:保湿性、鎮静性
説明:ヨーロッパシラカバの葉と樹皮から抽出されるのがヨーロッパシラカバエキスで、同じ樹かあるいは同属植物の葉と樹皮より抽出されるエキスがシラカバエキスとなります。
フラボノイド、サポニン等成分が豊富で血行促進作用、収れん作用、保湿効果、
これらの作用があり各種化粧品に配合されている他、
抜け毛予防のヘアケア製品にも配合される等広く使われています。
・イラクサエキス
目的:保湿性、収れん性
説明:イラクサの根、葉より抽出されるエキスで、
収れん効果、消臭効果、血管拡張効果等があり各種化粧品に配合される他、
発毛促進作用もあることでヘアケア製品にも配合されています。
・ウイキョウエキス
別名:ウイキョウ果実エキス
目的:芳香性エキス、収れん性
説明:ウイキョウ(セリ科)の果実より抽出されるエキスで、
抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用、血行促進作用などの他、
香料としても各種製品で用いられています。
・カミツレエキス
別名:カモミール
目的:芳香性エキス、抗炎性
説明:キク科であるカミツレという植物の花から抽出される植物エキスで、
保湿効果、消炎作用、血行促進などの他、色素沈着の抑制作用もあることから、
シミ、ソバカスの予防を目的とした化粧品を始め
シャンプーなどのヘアケア商品にも使用されています。
・フキタンポポエキス
目的:保湿性、収れん性
説明:フキタンポポ(キク科植物)の花や葉から抽出され
タンニン、ルチン等を含み消炎効果や収れん効果があることから、
肌のキメを整えたり、肌荒れ防止を目的とする各種化粧品に使用されています。
・メリッサエキス
目的:芳香性エキス、収れん性、皮膚コンディショニング剤、保護剤
説明:コウスイハッカ(シソ科)の葉、根より抽出されるエキスで、
収れん作用、鎮静作用、消炎作用があるため、
保護剤や皮膚コンディショニング剤として肌のキメを整える効果があり、
化粧水、育毛剤、シャンプー、浴用剤等幅広く使われています。
・コムギ胚芽エキス
別名:ウィートエキストラクト
目的:保湿性、消炎性
説明:小麦麦芽より抽出されるエキスで、ビタミンE、不飽和脂肪酸、セラミドなど
様々な有効成分を含み保湿効果、血行促進作用、老化防止効果を持つことから、
乾燥肌用化粧品、アンチエイジング用化粧品、ヘアケア商品、入浴剤など広く用いられています。
・ハマメリスエキス
別名:ウィッチヘーゼルエキス、 ハマメリス水、 ウィッチヘーゼル水
目的:保湿性、収れん剤、防腐性
説明:アメリカマンサクの葉、樹皮より抽出されるのがハマメリスエキスで、
アメリカマンサクの樹皮、葉、小枝を水蒸気蒸留することで得られる
芳香蒸留水(フローラルウォーター)がハマメリ水となります。
成分にサポニン等を含み、収れん化粧品、ニキビ用化粧水、赤ら顔対策化粧水、
乳液やクリーム等各種化粧品に配合されています。
・オレンジエキス
目的:芳香性エキス、香料
説明オレンジの果実を圧縮する等で得ることができるエキスで、
保湿作用、皮膚の活性化作用、収れん作用等を持つ子ッから、
スキンケア化粧品や頭髪用化粧品等に使用されています。
・レモンエキス
別名:レモン果実エキス、レモン果汁エキス、レモン末
目的:芳香性エキス
説明:レモンの果実、果汁より得られるエキスで
ビタミンC,ビタミンB1、カリウム、クエン酸などの成分を含み、
収れん作用、ピーリング作用、美白作用、保湿作用で各種化粧品に配合される他、
香料としても用いられることがあります。
・シコンエキス
別名:サクシニル化ウシ血清アルブミン処理シコンエキス
別名:シコンエキス、シルク
別名:シコン色素処理シルクパウダー(1) シコン色素処理シルクパウダー(2)
別名:油溶性シコンエキス(1) 油溶性シコンエキス(2)
目的:紫色染料
説明:天然植物色素ですが色褪せし易いという特徴があり、
外用薬や化粧品成分では紫色染料等として用いられています。
殺菌作用、消炎作用等があることから肌トラブル予防目的の基礎化粧品等にも配合されています。
◆混合植物抽出末
・アロエエキス
目的:保湿剤、口腔ケア剤
説明:ケープアロエの葉汁を乾燥させて得られるエキスで、
多糖類、ステロイド、アミノ酸などの有効成分を含み
収れん作用、保湿作用、美白効果、抗炎症作用等があることで、
日焼け止めや様々な化粧品に配合されています。
・オウバクエキス
目的:保湿性、抗酸化性、抗菌性
説明:樹齢およそ15年以上にもなるキハダの樹皮の抽出エキスで、
収れん作用、保湿性、抗酸化性、抗菌性、抗炎症作用等があり、
各種化粧品に配合される他、シャンプー等にも使用されています。
・センブリエキス
目的:保湿性、発毛促進性
説明:センブリ(リンドウ科植物)の全草より得られるエキスで、
生理活性作用を持つ成分を豊富に含有し消炎防止効果や、
末梢血管の働きと血行を促進、毛根細胞の活性化等の作用があるため、
加齢からくるシワ予防を目的とする化粧品や育毛化粧品など広く製品に配合されています。
・ハトムギエキス
別名:ヨクイニンエキス
目的:油剤、保護剤、美白性
説明:ハトムギ(イネ科)の種子より得られるエキスがハトムギエキスで、
同じくハトムギの生薬であるヨクイニンから得られるエキスがヨクイニンエキスで、
保湿効果、抗炎症作用、美白効果、新陳代謝促進作用等があります。

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