化粧品に使用される成分「エラスチン」は生体系保湿成分のひとつで、
繊維状タンパク質というコラーゲンと同様の構造で、
皮膚の真皮などの結合組織の中に存在する弾力繊維を構成している成分です。
コラーゲンと異なる点は、
・熱処理による変化が見られない
・アルカリ、酸、酵素作用に対し抵抗力が大きい
これらの点はコラーゲンとは異なる性質となります。
エラスチンはゴムのような弾力がありますがこれは
架橋点で適度にエラスチンポリベプチド鎖が結合されているためです。
皮膚の変形によりコラーゲンの網目も変形、そしてエラスチンが緊張し、
逆に力を抜くと今度はエラスチンが持つ収縮力で元の状態に皮膚が戻ります。
つまりエラスチンは、
皮膚のシワやたるみに深く関わりがある成分だと言えるわけです。
そのため肌の老化と共にエラスチンの含有量が減り、
それにより肌の弾力が失われる結果、シワが出てくるとされています。
このエラスチンを酵素により加水分解することで可溶化し、
皮膚細胞中に存在するタンパク質の一種となるのが「加水分解エラスチン」で、
・潤質作用
・保護作用
・柔軟作用
皮膚や髪の毛に対しこれらの作用があることから各種化粧品に配合されています。
ちなみにエラスチンと同様の作用を持つ「水溶性エラスチン」も、
肌にツヤと潤いを与え肌が乾燥するのを防ぐこと等を目的とした
化粧水、乳液、洗顔料、ファンデーション等に配合されています。
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【製品】
・エンドゥリス
・DHCエラスチン コラーゲン セラミド プラセンタ フレッシュローション
・エンリッチリフト ウォッシングフォームEX
・エクセレントエンリッチ ウォッシュ
・ラムカ エモリエント ローションEXb
【エラスチンのまとめ】
ウィキペディア
わかさの秘密 エラスチン
weblio エラスチン
ECヘルスケア エラスチンとは
コラーゲン&エラスチン化粧品は浸透しない|肌のたるみに効果なし!
【総評】
ラスチンは不足することで肌がたるんできたり、シミが目立ってきたりするから、ハリとか弾力が失われてきたな…ってときに有効な成分です。
但し分子量サイズによっては肌に浸透しない説もあったりなかったり。
ナノ化されたものであれば入るだろうけど…。
といったところでメーカーに「エラスチンの分子量サイズは?」って聞いても回答を頂けないので何とも言えないのですが…。